御朱印帳つくりを始めて8年ほどになる。
始めたきっかけについて、お酒を飲みつつ書いてみたいと思う。
きっかけのきっかけは製本学校に通っていた時である。実習の一つに和本づくりがあった。
和本、時代劇に出てくるそれだ。穴をあけて糸で綴じる。表紙を越前和紙でつくり何とも優雅で和風でモダンだ。
作っている最中も楽しくて仕方ない。
これでお金を頂ければ最高だ。でも和本って何に使うのか?の問に答えられなかった。。
当社も印刷不況のあおりをモロに受けた。受け続けている。。
このままでは。。
何かしなくては。。
時はたち、御朱印ブームが少しずつ湧いてくる。
私も神社仏閣が好きではあったが、「御朱印」なる文化には触れていなかった。
よく考えてみれば工場のある深川は深川神明宮をはじめ多くの神社やお寺が存在する。
工場の周りもカフェや古着屋さんなど「人」が集まるような街に変化している。
自社の設備や自分の技術を考えれば、初期投資も必要なく出来そうだ。
何より、製本会社の一番の弱点である「線、一本でも印刷できない」を完全に攻略できる。
御朱印帳は印刷を必要としない。逆に言えば「白紙」でいいのだ。
地域×自社×自分×情勢 を見事に分析した結果だった。
はて、御朱印帳ってどおやって作るの??
問題はここからだった。。
つづく。